「葉巻」といえば、「映画やドラマの中でしか見たことがない」という方も多いと思います。


登場人物がクールに葉巻を吸っている姿、カッコいいですよね。


葉巻に対しては、「煙や臭いがすごい」「値段が高い」などといった、一般的な紙巻きタバコよりもなにかと壮大なイメージをもたれることが多いと思うのですが、カッコよさに憧れて「吸ってみたい」とお思っている方がいるのも事実


ただ、「ニコチンなどの害も多い」ということ、ご存知でしたか?


今回は、一般の方にはあまり馴染みの無い、葉巻の危険性について解説させていただきます。


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リッチなイメージのある「葉巻」とは



葉巻

葉巻は、煙草の葉を筒状に巻いたものです。


シガーと呼ばれることもあります。


その歴史は古く、煙草の加工技術としては最古のもので、古代中米で行われていた喫煙方法の一つです。


当時は嗜好品としてではなく、タバコの葉を儀式に使用していて、宗教的な意味合いを強く持っていたと言われています。


プレミアムシガーと呼ばれる種類の葉巻は、裁断されていない数枚のタバコ葉を、糊のみを使って特別な巻き方で巻かれたもので、市販されている紙巻きタバコのように紙に包んだりフィルターを通したりしていない構造になっています。


トルセドールと呼ばれる職人により手作業で製造されるため、市販品よりも高値となっています。


その他にも製法はありますが、一般的にはこのプレミアムシガーを葉巻と呼ぶことが多いです。


燃焼時間が長い!



一回の葉巻の燃焼時間は、紙巻きタバコに比べて非常に長いです。


一般的なサイズと呼ばれている「コロナサイズ」で40分〜1時間程度で、それよりも大きな「チャーチルサイズ」や「ダブルコロナサイズ」では1時間半〜2時間半にもなります。


吸い方の頻度や環境によっても左右されるため、ゆっくり吸うと同サイズであっても30分〜1時間ほど長くなることもあります。


「紙巻きタバコよりも害がない」と言われているけれど…



葉巻と紙巻きタバコには相違点がたくさんあり、



タバコ葉と糊のみで余分な添加物がない
低温で吸い込む
葉巻独特の吸い口のカットによってニコチンの濃縮を防いでいる



などといったものがあります。


そのため、市販の紙巻きタバコよりも健康に関する害が少ないとも言われています。


確かに葉巻は、紙巻きタバコと違って、肺に煙を入れることはしません


つまり、肺喫煙を行わないために有害物質の吸収を抑えられると言われているため、健康被害が少ないと思われているのです。


また、一回の喫煙時間が長いために、「吸う頻度が紙巻きタバコよりも少ない」という理由も、健康被害が少ないと思われている理由の1つにもなっています。


しかし葉巻は、紙巻きタバコよりも高い喫煙リスクがあるのです。


恐ろしい葉巻の害



たばこの煙

葉巻による害は、3つの「有害物質」によるものです。


①ニコチン



ニコチンとは、タバコの原材料となる葉タバコに含まれている有害物質のことです。


神経毒性が非常に強い物質で、かつてはゴキブリ・ネズミ・青虫といった生き物を駆除するために使用されていましたが、その毒性の強さから、現在では禁止されています。


ニコチンは喫煙によって体内に摂り込まれると、高い依存性を発揮します。


②タール



タールとは、葉タバコに含まれている有機物質が熱分解されることによって発生する、粘着性のある有害物質のことです。


体内に摂り込まれると肺などに付着し、禁煙したとしても、長期にわたって体内に残り続けます。


部屋の壁紙に色が付いたり、歯に茶渋のような色が付いたりするのは、タールによるものです。


タールには、約4000種類以上の化合物が含まれているとされており、その中で約200種類は人体に対して有害な物質であるとされています。


③一酸化炭素



一酸化炭素とは、タバコの葉が不完全燃焼を起こした場合に発生する有害物質のことです。


無色・無臭・無刺激であるため、知らないうちに吸い込んでいる恐れがある、怖い物質です。


一酸化炭素はヘモグロビンとの結びつきが良いため、体内に摂り込まれるとあっという間に全身に回ってしまい、体を酸欠状態へと導いてしまいます。


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肺喫煙とリスクは変わらない!



胸が苦しい外国人女性

葉巻は、肺喫煙を行ったら命の保証ができないものであるとも言われています。


これは、葉巻の害は紙巻きタバコよりも重いことを表しているのがよくわかりますよね。


そのため必然的に口腔喫煙になるのですが、ニコチンやタールなどの有害物質は、口の中でもしっかり吸収されてしまいます。


その上、煙を吸い込んでいないつもりでも、無意識のうちに吸い込んでしまっている可能性も高いそうです。


また、吐き出した煙を鼻から吸い込んでしまえば、鼻腔の粘膜からも吸収されてしまいます。


紙巻き煙草最大の問題点は「肺喫煙」であることであり、葉巻は肺喫煙でないために発がん性や依存性のリスクが低いと言われていますが、結果的には紙巻きタバコの持つリスクとなんら変わりがないのです。


葉巻による口腔喫煙の病気のリスク



葉巻の場合は口腔喫煙になるために、口腔がんや舌がんを発症するリスクがあります。


また、無意識のうちに吸い込んでいた煙による病気のリスクもあるので、



肺がん
咽頭がん
食道がん
動脈硬化
心臓病
腎臓病
COPD(慢性閉塞性肺疾患・「肺気腫」「慢性気管支炎」の2つの総称)
ニコチン依存症



といった、紙巻きタバコによる病気のリスクもプラスされます。


つまり、「口腔喫煙と肺喫煙両方のリスクがある」ということになります。


葉巻に含まれるニコチンは紙巻きタバコよりも多いため、結果的にニコチン依存症になる確率も高くなってきます。


含まれるニコチン量は?



「葉巻に含まれるニコチン量は紙巻きタバコよりも多い」と説明しましたが、実際にはどの程度含まれているのでしょうか?


メーカーにもよりますが、葉巻には1本あたり8〜10グラムほどのニコチンが含まれています。


一方の紙巻きタバコには、こちらもメーカーにもよりますが1グラム程度と言われています。


紙巻きタバコにはフィルターがついていますが、実際に使用されている量は表示されているものとは違うので注意が必要です。


使用されている量は同じで、フィルターによって吸収量を制限しているのです。


ニコチンによる悪影響



ニコチンによる悪影響には、次のようなものがあります。



血流が滞る
血圧が上がる
血管にダメージを与える
新陳代謝が低下する
女性ホルモンの分泌量が減る
体が酸欠状態になる
低体温になる
タバコに依存する


こういった悪影響が続けば続くほど、確実に体はボロボロになっていきます。


ニコチンには依存性があるので簡単には辞めることができず、体に悪いとわかっていながらもズルズルと吸い続けることになります。


やがて命に関わる病気を発症したり、女性にとっては「肌荒れ」「生理不順」「不妊」などといった問題が発生する恐れがあります。


「葉巻の健康被害は重い」と心得て!



ここまで、葉巻の危険性について解説させていただきましたが、いかがでしたか?


葉巻は中々手を出しづらく、実際に吸っている方が少ないものですが、その1本当たりの健康被害は、紙巻きタバコよりも重いものであると言えます。


含まれるニコチンの量が多い故に、肺がんやニコチン依存症と言った喫煙の代表的な健康被害の他にも、口腔がんや舌がんのリスクも考えなければなりません。


また、葉巻の独特の臭いや煙が苦手な方も多いですし、受動喫煙での害は紙巻きタバコよりも高くなると言えるので、喫煙に関するマナーにも気をつけなければなりません。


葉巻を楽しむのであれば、定期的な検診を行ったり、吸う本数や頻度を改めて考えてみることも、健康な体を維持していくために必要なことではないでしょうか。


是非参考になさってください。


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