日本で最も飲まれている栄養ドリンクとして、知らない人はいないくらい知名度の高い、まさに栄養ドリンクの中の栄養ドリンクが、リポビタンDです。


「タウリン1,000mg配合!」や「ファイト1発!」といったキャッチコピーは、日本人なら一度は耳にしたことがあるでしょう。


キャッチコピーからすると、とても効果がありそうな栄養ドリンクだと感じるのですが、リポビタンDに関しては、「飲みすぎは肝臓に良くない」という噂が、まことしやかに語られているのだそう。


今回は、そのリポビタンDについて、まことしやかに語られている「飲みすぎは肝臓に良くない」という噂が本当なのかどうか、調べてみました。


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リポビタンDの成分と効果効能





まずは基本的な情報として、リポビタンDに含まれる成分と、リポビタンDの効果効能についてご紹介させていただきます。


リポビタンDには、以下のような成分が含まれています。


タウリン 1000mg
イノシトール 50mg
ニコチン酸アミド 20mg
チアミン硝化物(ビタミンB1) 5mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム(ビタミンB2) 5mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 5mg
無水カフェイン 50mg

添加物:白糖、D-ソルビトール、クエン酸、安息香酸Na、香料、グリセリン、バニリン

大正製薬リポビタンD製品情報より引用


そして、こういった成分により、以下のような効果効能が期待できます。


☆肉体疲労・病中病後・食欲不振・栄養障害・発熱性消耗性疾患などの場合の栄養補給 ☆滋養強壮 ☆虚弱体質

大正製薬リポビタンD製品情報より引用


飲みすぎは肝臓に危険なのはタウリンの影響?



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まず、「リポビタンDに含まれている成分の中で肝臓に影響を与えそうなもの」と考えた時に真っ先に思い浮かぶもの、皆さんはどの成分を想像しますか?


おそらく、多くの方が「タウリン」を挙げるのではないかと思います。


肝臓などの臓器へ効果があり、リポビタンDの有効成分のなかで最も含有量が多いのもタウリンです。


タウリンとは?



タウリンとは、



心臓
骨髄
肝臓

筋肉
眼の網膜



といった、体の至る場所に存在しているアミノ酸の仲間です。


肝臓に対しては、肝機能を向上させたり、助けたりする働きがあると言われています。


肝臓は代謝や解毒をはじめとする、生命維持に欠かせない働きを担っている大事な臓器なのですが、



食べ過ぎ
お酒の飲み過ぎ(アルコールの過剰摂取)
睡眠不足
ストレス
運動不足
運動のし過ぎ



といったことが原因でオーバーワークとなってしまうと、肝機能が低下して解毒が追い付かなくなります


その結果として、体内に老廃物が溜まって「疲労感」として体の状態に現れるのですが、タウリンには前述した通り、肝機能を向上させたり、助けたりする働きがあるため、肝機能の低下による疲労の回復を促進する効果が期待できます


また、肝炎への有効性が示唆されており、経口摂取によって急性肝炎患者の肝機能が改善されたという事例があるようです。


タウリンの働きや効果のことを踏まえると、「肝臓への影響が大きい」ということなので、「飲み過ぎると肝臓に負担がかかるのではないか」という予想がつきます。


リポビタンDの飲み過ぎによるタウリン過剰摂取のリスク



タウリンの1日の摂取目安量は500mg(効果を期待するのであれば3,000mg)ですが、上限量に関しては制限がありません


というのも、タウリンは水溶性のアミノ酸であり、多少摂り過ぎてしまったとしても、体内に蓄積されずにすぐに体外へ排出されてしまうからです。


また、お酒を飲む機会が多い方の場合は、多めに摂取しておいたほうが、肝臓がアルコールを処理する過程をサポートしてくれます。


しかし、タウリンを過剰摂取すると、逆に肝臓に負担をかけることになります。


タウリンは魚介類にも含まれている成分であるため、例えばリポビタンDを通して、1日に必要なタウリンを全て摂取しようとすると、知らないうちに過剰摂取になってしまう恐れがあります。


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食べ物に含まれるタウリンとは違う…



さらに、医薬品に含まれているタウリンは化学合成のものがほとんど


つまり、魚介類などに含まれるタウリンとは、その生まれからして違うのです。


魚介類などを食べることによって摂取できるタウリンとは違い、身体へ何らかの影響がないとは言い切れない部分があります


そういったことを考えると、リポビタンDを毎日摂取していれば、副作用としてタウリンの影響で肝臓にダメージがあると言えなくもないのかもしれません。


リポビタンDの副作用は他にも…



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リポビタンDには、前半のほうでご紹介したタウリンだけが含まれているわけではありません。


タウリンの他にも、リポビタンDを飲みすぎることによって副作用を起こしてしまうような成分も含まれています。


カフェイン



リポビタンDには、50mgのカフェインが含まれています。


このカフェインは、覚醒作用・興奮作用・利尿作用といった働きを持つ成分なのですが、胃腸に刺激を与える成分であるため、人によっては



腹痛
下痢
吐き気



といった副作用の症状を引き起こします。


また、カフェインには「一度に安全に摂取できる上限量(体重1kgあたり3mg)」と「1日に安全に摂取できる上限量(体重1kgあたり5.7mg)」とがあります。


「体重1kgあたり」ということは、その人の体重によって変わってくるのですが、ざっくりいうと


1回あたり200mg
1日あたり300~400mg



というのがカフェインの摂取量の上限になります。


1回あたり・1日あたりのカフェインの摂取量が上限を超えると、カフェイン中毒という病気を引き起こす恐れがあります。


このカフェイン中毒では、2年前の2015年には日本で死者も出ているほど、恐ろしい病気です。


リポビタンDを一度に4本飲むと、1回あたりの上限量である200mgに達してしまいますし、1日に6~7本飲むと、1日あたりの上限量である300~400mgに達してしまいます。


その上、カフェインはリポビタンD以外の飲み物にも含まれている成分であるため、カフェインを含む他の飲み物とのバランスを考えなければ、あっという間に過剰摂取になってしまいます


糖類



リポビタンDには、添加物として「白糖」が使用されています


白糖とは、医薬品添加物の1つですが、単刀直入に言ってしまえば「砂糖」です。


リポビタンDは甘いので、容易に想像がつくかと思うのですが、リポビタンDを飲みすぎると糖類の過剰摂取になってしまいます。


糖類を過剰摂取すると、血糖値が急に上昇するため、その血糖値を下げようとするインスリン(別名:肥満ホルモン)が大量に分泌されます。


このインスリンは、全身に糖分を運んだ結果として、余ってしまった糖分を脂肪として蓄えてしまいます


また、糖類をたくさん摂取する状態が常習化してしまうと、インスリンを分泌するすい臓が疲れてしまい、血糖値のコントロールが正常に行われなくなってしまいます


そのため、リポビタンDの飲みすぎは、肥満や糖尿病といった副作用に繋がる恐れがあります。


まとめ



以上のことから、リポビタンDの飲みすぎは肝臓に危険という話は、本当ではないかと思います。


また、肝臓に影響するタウリンの他にも、カフェインや糖類など、過剰に摂取すると副作用が現れるような良くない成分も含まれているため、肝臓以外にも悪影響を与える恐れがあります。


ただ、「リポビタンDを飲んではいけない」と言っているわけではありません


販売元の大正製薬が推奨する、「1日1本」という用法用量を守っていれば、肝臓に余計な負担をかけることなく飲むことができるので、1日1本以上飲まないようにだけ注意してくださいね。


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