授乳が必要な赤ちゃんがいるママにとって、毎日が戦争のような感じですよね。


そんな毎日の中で、「体が痛いから湿布を貼りたい…」という時も出てくるはず。


ですが、薬を飲むわけではないものの、湿布が薬である以上湿布を貼ることで赤ちゃんに影響が出るのではないかと心配するママも少なくないと思います。


そこで今回は、授乳中に湿布を貼ることによる赤ちゃんへの影響について解説します。


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ママが湿布に頼りたくなるタイミング



授乳中の母親と赤ちゃん

授乳中のママが体を痛めて湿布に頼りたくなるタイミング、結構たくさんありますよね。


特に痛めやすいのが、



・腕
・手首
・首
・肩
・背中
・腰


といった上半身が中心


赤ちゃんを抱っこするのはもちろんのこと、おむつ替えもしなければなりませんから、上半身にかかる負担は特に大きいです。


そもそも「湿布が効く仕組み」って?



授乳中の湿布の使用に関して解説する前に、まずは湿布が効く仕組みについて解説します。


そもそも湿布というのは、「外用薬」の中の「貼付(ちょうふ)剤」と呼ばれるものです。


もう少しわかりやすく言うと、有効成分が皮膚から吸収されるタイプの薬に分類されます。


皮膚から吸収された有効成分は、その後血液に吸収され、全身に広がっていきます。


ただ、有効成分が全身に広がるといっても、有効成分の血中濃度が一番高くなるのは貼った部分になります。


内服薬との違いは?



口から体内に入る一般的な内服薬は、胃を通過して腸で吸収されたのち、肝臓へと運ばれます


肝臓にたどり着いた有効成分は代謝され肝臓から血液に乗って全身に広がっていきます。


湿布のような外用薬と内服薬の違いは、「肝臓を介するかどうか」という部分にあります。


授乳中の湿布は赤ちゃんに影響する?



育児で痛めてしまった体、湿布を貼ると気持ち的にもスーッと楽になりますよね。


ただ、薬である以上「赤ちゃんに影響があるのだろうか?」という不安もあるはずです。


その上、「妊娠中の使用」に関する記載はされているものの、「授乳中の使用」に関する記載がないものが多いので、なおさら「どうすればいいの?」という展開に。


結論としては、それほど多くの量の有効成分が血液に吸収されるということではないそうです。


つまり、授乳中の湿布の使用が赤ちゃんに影響を及ぼす可能性は低いとされています。


実際に、授乳中の湿布の使用を認めている医師も多いようです。


一部危険な湿布もある!



医師も使用を認める場合が多い授乳中の湿布ですが、全ての湿布が赤ちゃんに影響を及ぼさないわけではありません


一部にはなりますが、赤ちゃんに悪影響を与える可能性のある湿布もあります。


医師の処方箋が必要な湿布



医師の処方箋が必要な湿布は、医師が発行する処方箋がないと手に入れることができない「医療用医薬品」に分類されます。


よく知られているものだと、



・モーラステープ
・ロキソニンテープ


といった湿布が、医療用医薬品に分類されている湿布になります。


医師の処方箋が必要ということは、それだけ「効果も高い」ということなので、確かによく効くのですが、使用した場合の有効成分の血中濃度も高くなります


そのため、母乳を通して赤ちゃんの体内に摂り込まれてしまう恐れがあります。



「過去に処方してもらった湿布が残っている」
「家族が持っている」



などといった理由でこういった医療用医薬品の湿布が身近にある場合、ついつい使ってしまいそうになるかもしれませんが、授乳中は控えたほうが安全です。


また、当然ながら自分以外の人に対して処方された薬は、その人の症状に合わせて処方されているものなので、処方された本人以外の使用はやめましょう


「第1類医薬品」に分類される湿布



第1類医薬品は、医師の処方箋がなくても購入できる「一般用医薬品」に分類されています。


そのため、先ほどご紹介した医療用医薬品と比べると効果が緩やかなのですが、一般用医薬品の中では第1類医薬品に分類されている薬が一番効果が高いです。


ただ、その分副作用の可能性も高いですし、妊娠中・授乳中・15歳未満の使用を禁止している成分が入った湿布も多いので、第1類医薬品の湿布は避けましょう。


赤ちゃんに悪影響を及ぼす恐れがある成分が入った湿布



一般用医薬品の第1類医薬品、第2類医薬品に分類されている湿布の中には、赤ちゃんに悪影響を及ぼす恐れがある成分が入ったものも多くあります。


例えば、



・ジクロフェナク
・フェルビナク
・ボルタレン
・インドメタシン



といった成分が入った湿布は、授乳中の使用は禁止されています。


湿布のパッケージによく記載されている成分なので、ご存知の方も多いと思うのですが、パッケージにこういった成分の記載がある場合は購入しないほうが良いでしょう。


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授乳中に使用できる湿布とは?



困り顔のお母さん

では、授乳中に使用しても大丈夫な湿布は、どのような点に気を付けて選べば良いのでしょうか?


授乳中に使用できる湿布は、次のような湿布です。


第3類医薬品に分類されている湿布



第3類医薬品に分類されている湿布は、授乳中でも使用することが可能です。


第3類医薬品というのは、一般用医薬品の中でも一番効果が緩やかで副作用の心配が少ない医薬品に分類されている薬なので、授乳中だけではなく妊娠中でも安心して使えます


ちなみに、第3類医薬品よりも効果がやや高い「第2類医薬品」に分類される湿布の中でも、授乳中でも使用できるものがあります


第2類医薬品と記載されている湿布が欲しい方は、必ず薬局で薬剤師に相談してから購入するようにしましょう。


危険な成分が入っていない湿布



先ほどご紹介させていただいたことの裏返しですが、赤ちゃんに悪影響を与える恐れがある、



・ジクロフェナク
・フェルビナク
・ボルタレン
・インドメタシン


といった成分が入っていない湿布であれば、授乳中でも使用することができます


授乳中に湿布を使いたい場合は、パッケージに記載されている成分もしっかりと確認しましょう。


授乳中の湿布の貼り方



湿布のイラスト

授乳中に湿布を使用する場合、実は「湿布を貼る場所」も重要になってきます。


湿布を貼っても良いのは、赤ちゃんが触ったり、口に当たったりする恐れのない場所です。


このことを踏まえると、授乳する時や抱っこする時に赤ちゃんが触れる・口に当たる可能性のある「乳房周辺」「肩」「首回り」への使用は避けたほうが良いです。


こういった場所は、触れたり口に当たったりする可能性があるだけではなく、授乳や抱っこの時に湿布特有のニオイを嫌がる場合もあります。


ただ、湿布を貼っても良い場所というのは、季節によっても変わってくるかと思います。


薄着をする時期であれば、湿布を貼れる場所は「背中」や「腰」といった、体の後ろ側に限定されます。


腕・手首・脚といった場所は、夏場は露出することが多いので貼る方はあまりいないと思いますが、もし貼ったとして、露出する場所である以上何かの拍子に剥がれる赤ちゃんが触ったり口に運んだりする恐れがあります。


一方で、厚着をする時期であれば、乳房周辺さえ避ければどこに貼っても問題はないと思います。


湿布を貼る場所に関して不安がある場合は、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。


医師や薬剤師に相談するのが一番安心!



今回は、授乳中に湿布を貼ることによる赤ちゃんへの影響について解説させていただきました。


結論としては、母乳を通して赤ちゃんの体内に湿布の成分が影響を及ぼす心配はほとんどありません


ただ、中には気をつけたほうが良い湿布もあるので、そういった湿布の使用は避けましょう。


いずれにしても湿布を使いたいという場合は、医師や薬剤師に「授乳中である」ということを伝えて、授乳中でも使用できる湿布を選んでもらうのが一番安心です。


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