皆さんは「グリシン」という成分をご存知でしょうか?


食品の原材料名のところに記載されているのを見たことがある方もいれば、サプリメントの主要成分として使用されていることがきっかけで知った方もいると思います。


このグリシンに関しては、「副作用が危険」という噂があり、副作用を気にしている方もいるようです。


では、グリシンは本当に副作用が危険な成分なのでしょうか?


また、健康に害がない正しい摂取量はどのくらいなのでしょうか?


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そもそも「グリシン」とは?




グリシンとは、人間の体内にも存在しているアミノ酸の一種です。


人間の体内で合成できる成分であることから、アミノ酸の中でも「非必須アミノ酸」に分類されます。


主にコラーゲンの中に多く含まれているアミノ酸で、コラーゲンの約3分の1はグリシンが占めていると言われています。


脊椎や脳幹では神経伝達物質として働くほか、睡眠の質やお肌のハリにも関わっています。


近年では、グリシンを「休息アミノ酸」として使用した、睡眠をサポートするサプリメントも続々と登場しています。


「指定添加物」としての顔も持つ



人間の体内にも存在するグリシンですが、食品衛生法第10条に基づいて、厚生労働大臣が使用することを認めた食品添加物である、「指定添加物」としての顔も持っています。


匂いが少なく甘みのあるアミノ酸であることから、


食品の味を調整する
風味をプラスする
ご飯のツヤを出す



といった目的で使用されています。


他にもグリシンは、大腸菌などの菌の生育を阻害する「静菌作用」や、ミネラルの酸化を防止する「キレート作用」を持っていることから、食品の日持ちの向上や酸化防止の目的でも使用されます。


グリシンの効果や働き



グリシンには、睡眠に関わる効果を中心に、以下のような効果や働きがあるとされています。


スムーズな入眠を促す



グリシンを摂取することで、まずは血管が拡張されて血流が増加します。


すると体の表面付近の体温が上昇し、逆に体の内部の深部体温が低下します。


この深部体温の低下によって眠気を感じるようになり、スムーズに入眠することができます


睡眠の質を向上させる



グリシンには、スムーズな入眠を促すだけではなく、睡眠の質を向上させる効果もあります。


グリシンを摂取することで、深い眠りに入っている状態である「ノンレム睡眠」の時間が増加します。


そして、深さが4段階に分けられているノンレム睡眠の中でも、一番深いノンレム睡眠(徐波睡眠)に到達するまでの時間が早くなることから、睡眠の質を向上させ、翌朝気持ちよく目覚めることができるようになります。


睡眠の質が向上すると、



疲れがリセットされる
日中に眠気を感じることが少なくなる
集中力が高まって作業効率がアップする
ストレスが軽減される



といったことにも繋がるため、イキイキとした毎日を送ることもできるようになります。


精神を安定させる



睡眠の質が向上することによるストレス軽減と関わっている部分もありますが、グリシンには精神を安定させる効果もあります。


グリシンには、脳内の神経伝達物質であり、別名「幸せホルモン」と呼ばれている「セロトニン」を増やす効果があることがわかっています。


精神状態が不安定な方の脳内には、このセロトニンが不足している可能性があり、


うつ病
パニック障害
不安障害



といった精神疾患の引き金にもなるのですが、グリシンによってセロトニンを増やすことで、精神状態を安定させることができます


肝臓の解毒作用を助ける



肝臓は様々な有害物質を解毒する働きをしている臓器ですが、グリシンにはこの肝臓の解毒作用を助ける働きがあります。


有害物質の中には、水に溶けない性質があるために体外へ排出されにくいものがあります。


水に溶けない性質がある有害物質の中には、グリシンと結合することで水に溶け、体外への排出が可能になるものもあり、グリシンによって体外へ排出できる有害物質を増やすことができます


また、肝臓はアルコールの解毒も行っている臓器ですが、グリシンにはアルコールの代謝を促進する他、肝機能を正常に保つ効果もあります。


美肌効果



前述している通り、グリシンはコラーゲンの約3分の1を占めているアミノ酸であることから、美肌効果もあります。


コラーゲンが不足すると、ハリや弾力といった美肌に欠かせない要素が失われますし、グリシンを含むアミノ酸は天然保湿成分の約4割を占めていることから、グリシンの不足はお肌の潤いにも大いに影響を与えます。


グリシンを摂取することで、お肌のハリ・弾力・潤いをキープすることができるようになります。


また、グリシンによって睡眠の質が向上すると、成長ホルモンがしっかりと分泌されるようになります。


そのため、正常なターンオーバーが行われるようになり、このことが美肌をキープすることにも繋がります。


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グリシンの副作用は危険?





「健康や美容に良いアミノ酸」というイメージが強いグリシンですが、副作用を危険視する声もあるそうです。


元々体内に存在するアミノ酸であるにも関わらず、「副作用が危険」と言われても、違和感しかありませんよね。


副作用が危険と言われているのは、おそらく食品添加物として使用されているからだと思われます。


有害性が指摘されている食品添加物も多いので、「食品添加物=体に悪い」というイメージがついてしまったがゆえに、グリシンまでもが危険な成分であるかのように捉えられているのだと思います。


グリシンは過剰摂取した場合の副作用が危険!



「グリシンの副作用が危険」という意見の中には、確かに前述したように食品添加物として使用されているからという意見もありますが、「過剰摂取した場合の副作用が危険」という、根拠のある意見もあります。


グリシンそのものに毒性はないのですが、過剰に摂取してしまうと健康に害を及ぼす恐れがあります。


グリシンの過剰摂取によって引き起こされる可能性のある副作用としては、



吐き気
下痢
嘔吐
呼吸障害


といった症状です。


グリシンは、健康に害が出るほどの量を摂取するほうが明らかに困難であるため、副作用に関してはあまり神経質にならなくても大丈夫です。


グリシンの正しい摂取量は?






グリシンの正しい摂取量はどのくらいなのかというと、一般的には「1日3000mg」と言われています。


つまり、1日3gということですね。


普通の食生活を送っている分には、グリシンの過剰摂取による副作用が現れる心配はほとんどないかと思います。


サプリメントでグリシンを摂取する場合は、パッケージに記載されている量を守れば大丈夫です。


グリシンを多く含む食べ物



グリシンは、次のような食べ物に多く含まれています。


牛すじ
鶏軟骨
豚足
エビ
ウニ
カニ
かつおぶし
しらす干し
ホタテ
サザエ
うなぎ
きなこ
湯葉
高野豆腐



グリシンのサプリメントを飲む場合は、グリシンを多く含む食べ物は気持ち抑えめにしたほうが良いですが、サプリメントに頼らずグリシンを摂取したい場合は、このような食べ物を食べると良いでしょう。


普通の食生活を送っている分には気にする必要はなし!



グリシンは本当に副作用が危険な成分なのか、そして健康に害がない正しい摂取量はどのくらいなのか、ということについてご紹介させていただきました。


グリシンは誰もが体内に持っているアミノ酸であるため、副作用の心配はほとんどありません


あるとしても、とんでもない量のグリシンを摂取してしまった場合に限るので、普通の食生活を送っている分には気にする必要はありません。


むしろグリシンは、ご紹介したような様々な効果や働きがある成分なので、1日3,000mgは摂っておきたいもの。


過剰摂取に気をつけて、グリシンを摂取するようにして下さいね


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