「テストステロン」という、女性の体の中にも男性の5~10分の1程度存在する男性ホルモンのことをご存知でしょうか。


テストステロンは、「男性らしさ」を司るホルモンではあるのですが、女性の美容や健康を大きく左右するホルモンであることがわかってきているため、注目されている存在でもあります。


では、女性の美容や健康を左右するこのテストステロンの値、高い方が良いのでしょうか?


それとも低い方が良いのでしょうか?


テストステロンの働き





男性らしさを司るテストステロンが、女性の体の中ではどのような働きをしているのか、ご存知でない方も多いと思います。


テストステロンは、女性の体の中で


筋肉の成長を促進する
内臓脂肪の増加を防ぐ
性欲を高める
やる気や気力を高める(チャレンジ精神を高める)
老化を防止する(アンチエイジング)
骨密度を上げる
脳梗塞・心筋梗塞・がんのリスクを下げる
うつを予防する(落ち込みにくくする)
長生きできる



といった働きをしています。


見ての通り、テストステロンは男性の美容や健康に大きく関わっているだけではなく、女性の美容や健康にも大きく関わっていることがよくわかります。


女性のテストステロンの正常値(基準値)は?



女性の体内に存在するテストステロンはどのくらいなのか、気になりますよね。


テストステロンの正常値(基準値)に関しては、明確な正常値は設定されていません


ただ、現時点で正常値とされているのは、次の値です。


【血液中のテストステロン値】10~60ng/dl
【尿中のテストステロン値(1日)】2~47μg/日


※「ng(ナノグラム)」⇒10億分の1g
※「㎍(マイクログラム)」⇒100万分の1g


テストステロンの値が高いかどうかは「薬指」でわかる!



テストステロンの詳しい値は医療機関で検査しなければわかりませんが、テストステロンの値が高いかどうかは「薬指」を見れば簡単に調べられます


皆さんの薬指の長さは、人差し指を比べて長いですか?


それとも短いですか?


人差し指と比べて薬指が長い方は、テストステロンの値が高い傾向にあります。


その一方で、人差し指と比べて薬指が短い方は、テストステロンの値が低い傾向にあります。


女性はテストステロンの値は高い・低いどちらが良い?





女性の体内に存在するテストステロンの値、皆さんは高いほうが良いと思いますか?


それとも低いほうが良いと思いますか?


おそらく「女性」なので、「低いほうが良いでしょ!」と考える方が多いと思います。


では、実際はどうなのかというと、「高すぎても低すぎてもダメ」です。


確かに以前は、「女性のテストステロンの値は低いほうが良い」と言われていたのですが、最近になって女性の体内でテストステロンが様々な役割を果たしていることが分かってきたのです。


とはいえ、テストステロンの値が高いのも問題になってしまうので、高すぎても低すぎても良くないのです。


テストステロンの値が低いとどうなる?



「テストステロンの値が低いとどうなるのか」というと、



筋肉量が減る
骨密度が下がる
基礎代謝が下がる(脂肪が蓄積されやすくなる)
気分が落ち込みやすくなる(うつになりやすくなる)
やる気が沸かなくなる
性欲が落ちる
生理不順が起こる
妊娠しづらくなる



といったことが起こると言われています。


男性ホルモンと言えども、テストステロンは女性の美容や健康に大きく関わっていることが見て取れます


テストステロンの値が高いとどうなる?



では逆に、「テストステロンの値が高いとどうなるのか」というと、



体毛が濃くなる
皮脂分泌が増える(ニキビが増える)
性欲が強くなる
体臭が強くなる
攻撃的な性格になる
妊娠しづらくなる
流産のリスクが上がる



といったことが起こると言われています。


見ての通り、こちらも女性の美容や健康に大きく関わってきますね


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テストステロンの値が高いほうが問題視されている



テストステロンの値が高い場合と低い場合の影響についてご紹介させていただきましたが、問題視されているのはどちらかというと、「テストステロンの値が高い場合」のようです。


テストステロンは低くても高くても良くないのですが、高い場合は「多囊胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」という婦人科系の病気が潜んでいる可能性があります。


多嚢胞卵巣症候群とは、卵巣の中でたくさんの卵胞が作られてしまう病気のことで、排卵がうまく行われない「排卵障害」の1つです。


本来であれば1ヶ月に1個ずつ、卵胞の中で卵細胞が成熟して排卵が起こるのですが、多嚢胞卵巣症候群の場合は卵胞がたくさんできるものの、発育が遅く、排卵には至りません


つまり、排卵されなかった卵胞が卵巣の中で増えてしまうのです。


この病気とテストステロンの値が高くなることがどう関係するのかというと、卵胞にはテストステロンが含まれているからです。


テストステロンが含まれた卵胞が卵巣内で増えることによって、血液中のテストステロンの値も高くなり、体が男性化してくる場合があります。


排卵が行われないということは、生理の異常が起こるのはもちろんのこと、不妊の原因にもなります


【多嚢胞性卵巣症候群の特徴】

1)生理が時々抜けたり、周期が長い(35日以上)。しばらく来ないときもある。
2)しばらく来なかった生理が来ると、出血量が多い。
3)ニキビが多い、または思春期に他の人よりニキビが多かった。
(顔のほか、背中や胸にもニキビがある、またはできた。)
4)顔や手足の指、背中などの毛が濃い。姉妹、両親の毛が濃い。
5)家族に糖尿病の人が多い。
6)疲れやすく、いぼができやすい。(脇、首回り、股間や性器)
7)脂性肌。体重増加。痩せにくく、特にお腹周りに脂肪が多い。
8)フケが多く、抜け毛が多い。脱毛している部分がある。

ラルーンより引用


テストステロンの値を安定させる方法





テストステロンの値に関して、


「低いと感じるから高めたい(分泌量を増やしたい)」
「高いと感じるから低くしたい(分泌量を減らしたい)」



といった形で、テストステロンの値を安定させたいと感じた方もいらっしゃるかと思います


では、テストステロンの値を安定させるためにはどうすれば良いのでしょうか?


テストステロンの値を高める方法



まずは先に、テストステロンの分泌量が少ないと感じている方へ、テストステロンの値を高める方法についてご紹介します。


テストステロンの値を高める方法としては、



◇魅力的な男性を見る
◇男性芸能人に夢中になる
◇恋愛ものの映画やドラマを見る
◇毎日を楽しく過ごす
◇質の良い睡眠を取る
◇テストステロンを増やす栄養素を含む食べ物を食べる
(牡蠣・牛肉・豚肉・鶏肉・納豆・卵・玉ねぎ・チーズ・ウナギ・キャベツなど…)
◇テストステロンを増やす栄養素のサプリメントを摂取する
(亜鉛・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンE・アルギニン・アスパラギン酸など…)



といった方法があります。


テストステロンの値を高めたい方は、このような方法を取り入れてみてください。


テストステロンの値を下げる方法


逆に今度は、テストステロンの値を下げる方法についてご紹介します。


テストステロンの値を下げる方法としては、テストステロンの値を下げるというよりは、「女性ホルモンの分泌量を増やしてテストステロンの働きを抑える」という方法になるのですが、



◇ストレスを溜めない
◇体を冷やさないようにする
◇女性ホルモンの分泌量を増やす栄養素を含む食べ物を食べる
◇質の良い睡眠を取る



といった方法があります。


テストステロンの値を下げたい方は、このような方法を取り入れてみてください。


ただ、このような方法を試しても、「テストステロンの値が高いとどうなるのか」の項目でご紹介したような現象が起こる場合や、多嚢胞性卵巣症候群が疑われる症状がある場合は、一度婦人科に相談することを強くオススメします


女性のテストステロンの値は高くても低くてもあまり良いことではない!



今回は、「女性のテストステロンの値は高いほうが良いのか、低いほうが良いのか」ということについて、テストステロンの正常値や多いかどうかの調べ方もあわせてご紹介させていただきました。


結論としては、女性のテストステロンの値は高くても低くてもあまり良いことではなく、様々な影響が心身に現れる恐れがあります。


ただ、テストステロンの値が低い時には上げて、高い時には下げて、という形で安定させることで、テストステロンの値をコントロールすることも可能です。


テストステロンによる影響を受けているなと感じる場合は是非、サプリを飲んだり生活習慣を少し変える工夫をしたりして、テストステロンの値を安定させてみてください



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