「体に良いから」という理由で牛乳を飲んだものの、下痢になってしまった経験のある方も多いはず。


お腹を下すのは、誰にとっても辛いことですが、そもそも牛乳を飲んで下痢をしてしまうのは、一体何が原因なのでしょうか


牛乳を飲んで下痢になってしまう理由と、下痢を防ぐ対策についてご紹介します。


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牛乳に含まれる栄養素や働きについて





まずは先に、私たちにとって身近な食品である「牛乳」に含まれる栄養素や働きについておさらいしておきましょう。


牛乳には、以下のような栄養素が含まれています。



たんぱく質
脂質
炭水化物
ビタミン
・ビタミンA
・ビタミンB群(B1・B2・B6・B12)
ミネラル
・カルシウム
・マグネシウム
トリプトファン(アミノ酸)
乳糖(ラクトース)



見ての通り、「5大栄養素」と呼ばれるたんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルを全て含んでいます


牛乳が子供たちの学校給食に出される理由がよくわかりますよね。


そして、牛乳に含まれるこれらの栄養素によって、牛乳を飲むことで以下のような働きを得ることができるようになります。



代謝アップ
エネルギー代謝のサポート
便秘の予防・解消
脳の老化の予防
骨や歯の強化
生理痛緩和
PMS(月経前症候群)の症状緩和
ストレス緩和
睡眠の質の向上
肌トラブルの予防



牛乳で下痢になる原因とは?





牛乳について知っていただいたところで、牛乳で下痢になってしまう原因について解説していきたいと思います。


牛乳を飲んで下痢をしてしまう原因として考えられるのは、


乳糖不耐症
牛乳アレルギー
寒冷刺激



の3つです。


これらの原因を1つ1つ見ていきましょう。


乳糖不耐症



乳糖不耐症とは、乳糖への耐性がない体質によって引き起こされる症状です。


牛乳には乳糖が含まれているのですが、この乳糖は「ラクターゼ」という酵素でなければ分解することができません


赤ちゃんの頃は、誰もがこのラクターゼを持っているのですが、成長するにつれて減少していきます。


乳糖不耐症の方は持っているラクターゼの量が少ないため、うまく乳糖を分解・吸収することができません


その結果として、分解されなかったたくさんの乳糖が大腸に届けられ、下痢をしてしまうのです。


また、腸内に存在する善玉菌の中にも、乳糖を分解する善玉菌がいるのですが、腸内細菌のバランスが悪玉菌優勢に傾いていると、善玉菌も全ての乳糖を分解することが困難になります。


そのため、善玉菌が少ない腸内環境では、乳糖不耐症の症状が現れやすいとも言われています。


乳糖不耐症の場合、下痢の症状の他にも


お腹がゴロゴロ鳴る
お腹が張る
ガスが溜まる
吐き気を催す



といった症状が現れるそうです。


乳糖不耐症の症状が現れ始めるのは、牛乳やその他の乳製品を摂取してから30分~2時間後といわれています。


牛乳アレルギー



牛乳アレルギーとは、牛乳に含まれるたんぱく質(主にカゼイン)に対するアレルギー反応のことです。


こちらは主に乳幼児期に発症しやすい食物アレルギーで、腸の機能が未熟であるがゆえに、たんぱく質をうまく消化できないことが原因で発症すると言われています。


以下が、牛乳アレルギーの主な症状です。


①皮膚症状:蕁麻疹、発赤、口腔内や唇が張れる、かゆみ、など
②呼吸器:せき、呼吸が苦しい(呼吸しづらい)など
③消化器:腹痛、下痢、嘔吐、など
④全身症状(アナフィラキシーショック):血液低下、失禁、意識喪失など

スクスクのっぽくんより引用


寒冷刺激



ここでいう寒冷刺激とは、飲み物や食べ物の冷たさによって胃腸が冷やされてしまうことを指します。


温かい牛乳であれば寒冷刺激の心配はいりませんが、冷たい牛乳の場合は胃腸が冷やされてしまうため、体は冷えの原因となる物質を、速やかに体外へ排出しようと働きます。


今回の場合は、水分でもある牛乳が体の冷えとなる物質になるので、水分を体外へ排出しようとして下痢を引き起こします


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牛乳による下痢を防ぐ対策





では、こういった牛乳による下痢を防ぐためには、どうしたら良いのでしょうか


牛乳による下痢を防ぐ対策についてご紹介します。


乳糖を除去した牛乳を飲む(乳糖不耐症)



乳糖不耐症が原因で下痢をしてしまう場合は、乳糖を除去した牛乳を飲むことで下痢を防ぐことができます。


乳糖を除去した牛乳としては、雪印メグミルクが取り扱いを行っている「アカディ」があります。


アカディについての詳細はこちら


「乳糖不耐症だけど牛乳が飲みたい」という場合は、こういった乳糖を除去した牛乳を飲みましょう


牛乳の代替品でカバーする(乳糖不耐症・牛乳アレルギー)



乳糖不耐症や牛乳アレルギーが原因で下痢をしてしまう場合は、牛乳ではなく牛乳の代替品を飲むことで、下痢を防ぐことができます。


いってしまえば「牛乳そのものを飲まない」という対策法になりますね。


牛乳の代替品となるのが、


豆乳
アーモンドミルク
ココナッツミルク
ライスミルク
オーツミルク(オーツドリンク)



などといった、「植物性ミルク」が挙げられます。


乳糖不耐症や牛乳アレルギーで牛乳を避けなければならない場合は、代替品となる植物性ミルクを飲みましょう


牛乳アレルギーの場合は特に、命に関わることもありますから、牛乳は飲まないように気を付けてください


あたためて飲む(乳糖不耐症・寒冷刺激)



乳糖不耐症や寒冷刺激が原因で下痢をしてしまう場合は、牛乳をあたためて飲むことで下痢をやわらげたり、防いだりすることができます


牛乳の冷たさで下痢をしてしまうのであれば、あたためて飲むようにすることで下痢を防ぐことができます。


そして、乳糖不耐症の方は、乳糖不耐症と寒冷刺激の両方が合わさって下痢を引き起こしている場合が多いので、あたためて飲むことで、多少は下痢の症状をやわらげることができる可能性があります。


他の乳製品を食べる(乳糖不耐症)



乳糖不耐症が原因で下痢をしてしまう場合は、他の乳製品から栄養素を摂取する方法もあります。


ヨーグルトやチーズなどの乳製品は、製造過程で乳酸菌が乳糖を利用してしまうため、牛乳に比べると含まれる乳糖の量は少なくなります


牛乳を飲んで下痢をしてしまった場合は?



万が一牛乳を飲んで下痢をしてしまった場合は、脱水症状を起こさないように注意する必要があります。


スポーツドリンクや経口補水液を飲みつつ、お腹を温めて安静に過ごしましょう


しかし、牛乳アレルギーが原因で下痢をしている可能性がある場合は、家で様子を見るのではなく、すぐに医療機関を受診する必要があります。


牛乳アレルギーの項目でご紹介させていただいたような症状が、下痢の症状の他にも見られる場合は牛乳アレルギーを疑ってください


牛乳による下痢は予防することができる!



今回は、牛乳を飲んで下痢になってしまう理由と、下痢を防ぐ対策についてご紹介させていただきました。


牛乳を飲んで下痢をしてしまう原因としては、乳糖不耐症・牛乳アレルギー・寒冷刺激の3つの原因が挙げられ、それぞれの原因に合わせて牛乳の飲み方を変えたり、代替品となるものを飲んだり食べたりするようにすれば大丈夫です。


冒頭のほうでご紹介させてさせていただいたとおり、牛乳は5大栄養素をすべて摂取することができる優れもの


適度に飲めば、それなりの効果を得られると思うので、何らかの工夫をすれば牛乳が飲める方には是非飲んでいただきたいと思います。


そして、牛乳アレルギーが疑われる場合は、すぐに医療機関を受診するようにしてくださいね。


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