「副作用の心配がほとんどない」ということで有名な「葛根湯」


ところが、「副作用がある」なんていう、漢方薬の常識が覆ってしまそうな噂がささやかれているのだそうです。


そしてその副作用には、「下痢」と「眠気」といった、何かと忙しい現代人の日常生活に影響を及ぼしかねない症状が現れると言われているのだとか。


では、「葛根湯に副作用がある」という噂は本当なのでしょうか?


また、葛根湯の副作用に、下痢と眠気の症状があるという話も本当なのでしょうか?


葛根湯の副作用について調査してきました。


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葛根湯とは?



葛根湯


葛根湯とは、「体を温めて熱や腫れ痛みを発散させる」という働きを持った漢方薬の中の一種です。


中国で古くから伝わる生薬をブレンドしてできた薬で、副作用が少ないことでも知られています。


西洋薬だと妊娠・授乳中に服用できないものが多いのですが、漢方薬だと妊娠・授乳中でも服用することができるため、多くの方に重宝されています。


葛根湯の用法・用量(成人)



【服用する量】
1日7.5gを2~3回に分けて服用


【服用するタイミング】
食前または食間
※食前⇒食事の30分前
※食間⇒食事と食事の間

水かぬるま湯で飲んでください。



葛根湯に含まれる生薬と効果・効能



葛根湯に含まれているのは、以下の7つの生薬です。



【葛根(かっこん)】
解熱・鎮痛・発汗 など

【麻黄(まおう)】
発汗・鎮咳・悪寒・身体疼痛・去痰 など

【桂皮(けいひ)】
解熱・鎮静・鎮痙・血行促進・消炎 など

【芍薬(しゃくやく)】
鎮痛・鎮痙・血行促進 など

【甘草(かんぞう)】
鎮咳・去痰・疼痛 など

【大棗(たいそう)】
鎮痛・鎮痙・健胃・整腸・止瀉 など

【生姜(しょうきょう)】
健胃・鎮吐・鎮痛・身体を温める など



これらの自然由来の生薬が発揮する薬効によって、以下のような症状に効果を発揮してくれます。



・風邪の引きはじめの症状(のどの痛み・寒気・発熱・筋肉痛など)
・鼻炎
・頭痛
・肩こり
・神経痛
・筋肉痛
・蓄膿症
・扁桃腺炎
・リンパ腺炎
・乳腺炎
・中耳炎
・じんましん
・インフルエンザ



風邪薬のイメージが強い葛根湯ですが、実はインフルエンザや筋肉痛などにも効く漢方薬なのです。


副作用とは?



副作用


ここからは、葛根湯の副作用についてお話ししていきますが、まずは先に「副作用」について簡単に解説したいと思います。


そもそも副作用とは、薬本来の目的以外の働きをすることです。


目的の作用を「主作用」、目的外の作用を「副作用」と呼びます。


副作用の代表的な症状は、「眠気」です。


「風邪薬や鼻炎薬など飲むと眠くなってしまう」


このような経験をしたことがある方も多いはず。


風邪や鼻炎の症状に効くのは「主作用」ですが、眠気は風邪や鼻炎とは関係のない目的外の症状なので、「副作用」にあたります


市販の薬の説明文や、処方箋などにも副作用の説明文が記述されていますから、服用する前にしっかりと読みましょう


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葛根湯に副作用があるって本当?



「葛根湯に副作用がある」という噂、この噂は本当です。


葛根湯は、単に「副作用が少ない」というだけのことで、副作用がないわけではありません


西洋薬とは違い、漢方薬はそれぞれの症状・体質に合ったものを服用すると効果は抜群ですが、そうでないものを飲んでしまうと副作用が出やすくなってしまいます


葛根湯の副作用としては、



・発汗過多
・高血圧
・むくみ
・不眠
・めまい
・動悸
・蕁麻疹
・下痢
・吐き気
・胃部不快感
・食欲不振
・尿が出にくい
・イライラ感
・発疹
・発赤
・かゆみ



などといった症状が挙げられます。


下痢の症状が現れる可能性はあるようですが、眠気の症状が現れる可能性はないようです。


副作用が起きる原因は、


他の薬との飲み合わせが悪い
症状や体質に合っていない


などといった原因が考えられます。


また、重篤な副作用だと、以下のような症状が現れる恐れもあります。


•偽アルドステロン症..だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症。
•肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

おくすり100番より引用


副作用を防止するためには?





「体調不良を改善する目的で飲んだにも関わらず、葛根湯の副作用の症状でダウンしてしまう」なんてことは避けたいですよね。


では、副作用を防止するためには、どういったことに注意すれば良いのかというと、「専門家に相談した上で服用する」ということが非常に重要になってきます。


ここでいう「専門家」というのは、医師・漢方医・薬剤師のことです。


ここまでで何度も記述していますが、漢方薬は症状・体質によって、服用に適した漢方薬が変わります


葛根湯の場合は「実証タイプ」といって、比較的体力があってあまり汗をかかない体質の方向けの漢方薬です。


合わない漢方薬を服用してしまうと、その分副作用のリスクは高まってしまいます


また、他にも服用している薬がある場合は、その薬との飲み合わせも重要になってくるので、葛根湯を服用する際は医師・漢方医・薬剤師の方に必ず相談した上で服用するのが一番です。


※実証タイプについて

固太りあるいは筋肉質のガッチリとした体格で、栄養状態が良く、声は力強くハリがあります。つややかな皮膚をしていて、筋肉は弾力に富んでほどよく緊張しています。また、消化器系が強いことも、実証の特徴です。食べるスピードが速く、冷たいものも平気。多少食べ過ぎても何らトラブルを生じることはありません。一食くらい抜いても大丈夫ですが、一日でも便秘をすると不快に感じます。夏は暑がるもののバテてしまうことはなく、冬でも寒がらない人が多いようです。通常、寝汗はかきません。



日本漢方生薬製剤協会より引用


葛根湯の服用に向いていない方



葛根湯の服用に向いていない方は、以下の通りです。


虚弱体質で発汗が多い方(虚証タイプの方)
高血圧・心臓病・腎臓病・甲状腺機能障害を患っている方



該当する場合は、他の薬を服用することになるかと思うので、この場合も専門家に必ず相談してください


副作用が起きた場合の対処法



専門家に相談した上で葛根湯を服用したとしても、副作用が起こってしまう可能性はゼロではありません。


もし葛根湯を服用した後に、「あれ?何かおかしいな…?」と違和感を感じた場合は、ひどくなってしまう前に、受診した医療機関や購入した薬局・ドラッグストアの薬剤師さんなどに直ちに相談しましょう


最近では、24時間体制で電話受付をしている薬局も増えてきていますから、副作用の症状がひどくなって「動けない」となってしまう前に、落ち着いて連絡を入れましょう。


葛根湯を飲むことで副作用が起こる可能性は十分にある!



今回は、葛根湯の副作用について調査した結果についてご紹介させていただきました。


葛根湯は基本的に副作用は少ない薬ですが、全く起こらないわけではありません


薬の副作用で多い眠気の症状が起こることはなさそうですが、下痢の症状が起こる可能性は十分に考えられます


漢方薬だからといって、個人の判断で服用するのは危険です。


医療機関を受診したり、薬局で相談したりして、体質や症状にあったものを見つけてもらい、用量・用法を守って服用するようにしましょう


そして、もし万が一副作用が出てしまった場合には、直ちに医師や薬剤師に相談するようにしてください。


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