「昔からあるもの」というのは、人間の体に優しいイメージがありますよね。
昔からあるものの1つである「牛乳石鹸」も、お肌に優しいイメージがあります。
そのため、「赤ちゃんにも使えそう」というイメージがありますが、やはり最初は「赤ちゃんに使っても大丈夫なのかな?」という不安があるはず。
アレルギーを持っている赤ちゃんであれば尚更。
そこで今回は、「赤ちゃんに牛乳石鹸を使うことはできるのか」、そして「アレルギーの心配はないのか」ということについて解説します。
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Contents
「牛乳石鹸」とは?

牛乳石鹸とは、「牛乳石鹸 よい石鹸♪」のテレビコマーシャルで親しまれてきた、「牛乳石鹸共進社」が製造・販売を行っている石鹸のことです。
牛乳石鹸共進社から出ている石鹸は何種類かありますが、一般的に牛乳石鹸と呼んでいるのは、「赤箱」「青箱」の2種類の石鹸です。
牛のイラスト入りのレトロな雰囲気のパッケージで、赤箱は赤い箱に、青箱は青い箱に入っています。
赤箱は1928年から、青箱は1949年から販売されています。
赤箱が生まれたのが関西(大阪)であること、そして青箱が発売されて大ブームとなったのが関東であったことから、「関西の赤箱 関東の青箱」という言葉が今でも残っています。
現在でも、赤箱が多く販売されていて手に入りやすいのは関西地域で、青箱が多く販売されていて手に入りやすいのは関東地域だそうです。
【赤箱(ローズの香り)】
赤箱の牛乳石鹸は、「洗い上がりのしっとり感」が魅力の石鹸です。
お肌にうるおいを与える「ミルク成分」と「スクワラン」が配合されているので、洗い上がりもしっとりモチモチです。
クリーミーな泡立ちとなめらかな感触も魅力なのだそうです。
赤箱の全成分は次の通りです。
石ケン素地
香料
乳脂(牛乳・ミルク成分)
スクワラン
水
ステアリン酸
酸化チタン
EDTA-4Na
【青箱(ジャスミンの香り)】
青箱の牛乳石鹸は、「洗い上がりのさっぱり感」が魅力の石鹸です。
確かに洗い上がりはさっぱりしますが、うるおい成分である「ミルク成分」が配合されているので、それほどお肌が乾燥することはないそうです。
青箱の全成分は次の通りです。
石ケン素地
香料
乳脂(牛乳・ミルク成分)
水
ステアリン酸
酸化チタン
EDTA-4Na
牛乳石鹸は赤ちゃんに使っても大丈夫?

「牛乳石鹸」というネーミングや、おじいちゃん・おばあちゃん(ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん)の代からずっと親しまれてきた石鹸であることから、「赤ちゃんに使っても大丈夫そう」というイメージがありますよね。
では、実際はどうなのかというと、牛乳石鹸を赤ちゃんに使っても大丈夫です。
「出産した病院で赤ちゃんの沐浴に使っていた」
「皮膚科で牛乳石鹸の使用を勧められた」
など、医療現場でも赤ちゃんに牛乳石鹸を使っていたり、牛乳石鹸の使用を勧めたりすることもあるようです。
また、赤ちゃんと一緒に牛乳石鹸を使用していて、「肌トラブルがなくなった」というご家族も多いようです。
赤箱と青箱、どっちがオススメ?
牛乳石鹸には赤箱と青箱の2種類がありますが、どちらのほうが赤ちゃんにオススメなのかというと、強いて言えば「赤箱」のほうがオススメです。
赤箱には、青箱と同様に「ミルク成分」が配合されているのですが、ミルク成分にプラスして、青箱には配合されていないうるおい成分「スクワレン」が配合されています。
そのため、デリケートで乾燥しやすい赤ちゃんのお肌にはぴったりです。
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アレルギーの心配はない?
牛乳石鹸となると、近年子供たちの間で増えている「牛乳アレルギー」のことが気になりますよね。
牛乳アレルギーといえば「食物アレルギー」なので、「口から入った場合にしか症状が出ないのではないか?」という感じがしますが、実際のところはそうではないようです。
触れるだけでアレルギー症状が出る!
あまり知られていないのですが、食物アレルギーというのは「経皮感作(けいひかんさ)」といって、アレルゲンとなる物質が肌に触れるだけでも症状が出ることがあります。
例えば、
「小麦粉がちょっと皮膚についただけでアレルギー症状が出た」
「卵の殻に触れただけでアレルギー症状が出た」
こういった感じで、少し触れただけでもアレルギー症状が出て危険です。
牛乳アレルギーに関しても、牛乳がちょっと皮膚についただけでもアレルギー症状が出る可能性があるので、牛乳アレルギーの人のそばで牛乳を飲まないほうが良いようです。
「皮膚からアレルゲンが入ってくることのほうが危険」という意見も
口からアレルゲンが入ってくるよりも、皮膚からアレルゲンが入ってくることのほうが危険だと指摘する意見もあります。
なんでも、口からアレルゲンが入ったことで引き起こされるアレルギー症状よりも、皮膚からアレルゲンが入ったことで引き起こされるアレルギー症状のほうが酷くなりやすいのだとか。
「パンは食べられるけれど、小麦を触るとアレルギー症状が出る」という方もいるそうです。
お肌がカサカサに乾燥していて「バリア機能」が低下していると、皮膚からアレルゲンが入ってアレルギー症状が出やすいので、毎日のスキンケアも欠かせない状態になります。
牛乳アレルギーの赤ちゃんに牛乳石鹸を使っても大丈夫?

牛乳アレルギーのアレルゲンとなる「カゼイン」そのものは、牛乳石鹸には含まれていないようです。
そのため、「牛乳アレルギーの子供に牛乳石鹸を使っていたけれど、特に問題はなかった」という場合も、実際にはあるようです。
ただ、牛乳石鹸に含まれている牛脂(ミルク成分)にカゼインが混入している可能性もありえるので、安全とは言い切れません。
万が一カゼインが混入していたとして、牛乳アレルギーのある赤ちゃんに牛乳石鹸を使ってしまうと、アレルギー症状が出る可能性があるので、牛乳石鹸の使用は避けたほうが安全です。
心配な場合はこちらの石鹸がオススメ!
もし、赤ちゃんに牛乳アレルギーがあることが分かっている場合や、赤ちゃんへの牛乳石鹸の使用が心配な場合は、同じ牛乳石鹸共進社で販売している次の2つの石鹸の使用をオススメします。
キューピーシリーズ ベビーせっけん
牛乳石鹸共進社で製造・販売を行っている、赤ちゃん用の石鹸です。
低刺激・微香性・色素無添加で、お肌の保護成分である「スクワラン」と「シアバター」が配合されているので、赤ちゃんのデリケートなお肌にも安心して使用できます。
※皮膚アレルギーテスト済みですが、100%アレルギー症状が出ないというわけではないので要注意!
【べビーせっけんの成分】
石ケン素地
スクワラン
シア脂
乳脂(牛乳・ミルク成分)
クチナシ果実エキス
コメヌカ油
香料
水
エタノール
EDTA-4Na
カウブランド無添加 せっけん
石けん素地のみを使用した、お肌に優しい無添加の石鹸です。
「赤ちゃん用」というわけではないのですが、次の通りメーカー側も「赤ちゃんにも使用できる」としています。
「カウブランド 無添加せっけん」は、着色料・香料・防腐剤・品質安定剤無添加の『石ケン素地』のみの商品であり、赤ちゃんにもご使用いただけます。
※「http://www.cow-soap.co.jp/web/site-info/question/sekken/q10060/」より引用
ボディーソープもオススメ!
「キューピーベビーシリーズ」と「カウブランド無添加」は、ボディーソープの使用も赤ちゃんにオススメです。
【キューピーベビーシリーズ】
全身ベビーソープ (泡タイプ)
全身ベビーソープ ベビーせっけんの香り(泡タイプ)
しっとり全身ベビーソープ(泡タイプ)
【カウブランド無添加】
ボディソープ
泡のボディソープ
※メーカー側は生後2~3ヶ月頃からの使用を勧めています。
牛乳アレルギーの赤ちゃんは避けたほうが安心!
「赤ちゃんに牛乳石鹸を使うことはできるのか」、「アレルギーの心配はないのか」ということについて解説させていただきました。
基本的には、赤ちゃんに牛乳石鹸を使っても大丈夫ですし、心配な場合は無添加のほうを使えば問題ありません。
ただ、ご紹介している通り、「牛乳アレルギー」の赤ちゃんにとっては危険な場合もあるのでおすすめはできません。
赤ちゃんに牛乳石鹸を使いたい場合は是非、当記事を参考にしていただけたら幸いです。
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