スーパーでよく見かける「豆苗」。
「どんな野菜なんだろう」と気にはなるものの、よく知らない野菜であるがゆえに避けてしまう方も多いのではないかと思います。
そんな豆苗ですが、実は栄養価が秀逸で、栄養不足に陥っている人には特にオススメできる野菜であることをご存知でしょうか?
今回は豆苗について、栄養不足な人にオススメできる理由を5つ、関連する情報とあわせてご紹介します。
Contents
現代人は栄養不足!

豆苗についてご紹介する前に、まずは栄養不足についてお伝えしなければなりません。
「栄養不足なんて過去の食糧難の頃の話では?」
そう思った方もいると思うのですが、現代人は食べ物が足りているにも関わらず、栄養不足に陥っている人が多いことがわかっています。
栄養不足の原因
現代人の栄養不足の原因として考えられるのは、容易に想像がつくかと思いますが、「食生活の乱れ」です。
例えば
体重を落としたくて、極端な食事制限を伴うダイエットを行っている
忙しいがゆえに、外食・.ファーストフード・コンビニ弁当などに頼っている
食事よりもお菓子の摂取量のほうが多い(お菓子の食べ過ぎで食事が食べられない)
野菜が苦手で、肉類ばかり食べている
といった食生活の乱れが、栄養不足に繋がっています。
他にも、経済的に裕福ではない貧困家庭の場合も、満足に食事を摂ることができず、食生活の乱れによる栄養不足に陥っていることもあります。
栄養不足の症状
栄養不足の症状としては、不足した栄養素によって変わってきます。
例えば、
めまい
耳鳴り
動悸
息切れ
貧血
頭痛
肩こり
関節痛
筋肉痛
月経異常
疲れやすい
立ちくらみ
風邪を引きやすい
口内炎ができやすい
味覚が狂う
イライラする
記憶力が低下する
肌が乾燥する
といった症状が、不足している栄養素に応じて現れます。
このような栄養不足の解消に一役買ってくれる、栄養価が秀逸な野菜が、今回の主役である「豆苗」なのです。
豆苗(とうみょう)とは?
ではここからは、豆苗についてご紹介していきたいと思います。
豆苗とは、発芽したての「えんどう豆(グリーンピース)」のことです。
「カイワレ大根」や「ブロッコリースプラウト」と同様、若葉と茎の部分を食べることができ、緑黄色野菜の1つとして流通しています。
日本では最近になってスーパーでよく見かけるようになりましたが、実は意外にも豆苗の歴史は古く、あのツタンカーメンの墳墓からも豆苗が発見されているのだとか。
古くから食べられてきた野菜であることがわかりますよね。
えんどう豆は成長過程で名前が変わる
豆苗が大きくなるとえんどう豆になるわけですが、えんどう豆は成長過程で名前が変わってくることをご存知でしょうか?
【若葉と茎】豆苗
【若いサヤ】さやえんどう・スナップエンドウ
【熟していない豆】グリーンピース
【熟した豆】赤えんどう・青えんどう
発芽してから豆が熟すまでの間、いつ収穫しても食べることができるわけですね。
豆苗が栄養不足な人にオススメできる理由

今回ご紹介させていただいている豆苗は、発芽して間もないにも関わらず、栄養不足な人にオススメできる野菜です。
その理由は豆苗のどういった点にあるのでしょうか?
豆苗が栄養不足な人にオススメできる理由を5つご紹介します。
①ビタミンが豊富
豆苗にはビタミンが豊富に含まれています。
豆苗に含まれているのは、次のような種類のビタミンです。
βカロテン(ビタミンA)
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ナイアシン
パントテン酸
葉酸
ビタミンC
ビタミンE
ビタミンK
特に含有量が多いのは、ビタミンA・葉酸・ビタミンC・ビタミンKの4つです。
ビタミンCやビタミンB群はほうれん草の2倍以上、βカロテン(ビタミンA)はチンゲン菜の1.5倍にも相当します。
食事に豆苗をプラスするだけで、これだけの種類のビタミンを摂取することが可能になるので、栄養不足の人にはぴったりです。
②ミネラルもたっぷり含まれている
豆苗に豊富に含まれているのは、ビタミンだけではありません。
ビタミンと同様に、健康維持に欠かせないミネラルも豊富に含まれています。
豆苗に含まれているのは、次のような種類のミネラルです。
カリウム
カルシウム
マグネシウム
ナトリウム
鉄分
銅
リン
亜鉛
マンガン
特に含有量が多いのは、鉄分・銅・カリウム・マンガンの3つです。
ビタミンと同様、食事に豆苗をプラスすることで、これだけの種類のミネラルを摂取することができます。
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③第6の栄養素「食物繊維」も豊富
5大栄養素としては「炭水化物」、しかしながら最近では「第6の栄養素」とも呼ばれている「食物繊維」も、豆苗には豊富に含まれています。
100gあたりの豆苗には、水に溶ける性質を持つ水溶性食物繊維が0.2g、水に溶けない性質を持つ不溶性食物繊維が3.1g含まれています。
不溶性食物繊維は水に溶けず、水分を吸収して膨張する食物繊維なので、スムーズな排便を促したり、腸内環境を整えたりする働きをしてくれます。
食生活の乱れにより野菜を食べる機会が減っている方は、この食物繊維が不足している傾向があるのですが、豆苗を食べることで食物繊維を摂取することが可能になります。
④いろいろな食べ方ができる
栄養価が秀逸とは言っても、食べ方があまり少ないと、食べ飽きてくることもありますよね。
ですが豆苗は、いろいろな食べ方ができるので飽きずに食べ続けることができます。
生のままサラダにして食べても良いですし、炒めて食べてもOK。
スープに入れてもおいしく食べられます。
シャキシャキとした食感がくせになりますよ。
⑤安く購入できる
栄養バランスが整った食事を摂るためには、それなりのコストがかかりますし、野菜の値段が高騰すると、野菜と距離を置いてしまいたくなりますよね。
ですが豆苗は、多くが工場内で水耕栽培されているため、天候に左右されることなく栽培することができます。
そのため、価格が安い上に安定しているので、食生活にも取り入れやすいです。
また、安く購入できるという意味では、1袋で2度楽しめるのも豆苗の良いところ。
根っこがついた状態の豆苗は、根っこの部分を残して水に浸けておくと、再び芽が伸びてきます。
1~2週間後には、買ってきた時と同じくらいの大きさにまで成長するので、その状態で収穫して食べると節約になります。
豆苗の秀逸な栄養価による効果

最後に、豆苗の秀逸な栄養価によってもたらされる、様々な効果を簡単にご紹介します。
抗酸化作用
免疫力アップ
血行促進(冷え性の改善・予防)
貧血の予防・改善
むくみの改善・予防
便秘の改善・予防
動脈硬化の予防
高血圧の予防
がん予防
生活習慣病の予防
骨粗しょう症の予防
腸内環境を整える
血糖値の上昇抑制
止血作用
デトックス作用
糖質・脂質・タンパク質の代謝サポート
脳や神経の機能を正常に保つ
皮膚や粘膜の健康維持
コラーゲンの生成促進
肌トラブルの予防
髪の毛の健康維持
精神の安定を保つ
など…。
見ての通り、豆苗には健康への効果だけではなく、お肌や髪の毛といった美容への効果が期待できる栄養素が含まれています。
豆苗だけに偏るのはもちろんNGですが、積極的に食生活に取り入れていけば、栄養不足も解消されるはずです。
豆苗は栄養価が秀逸で栄養不足解消にピッタリ!
豆苗が栄養不足な人にオススメできる理由を5つ、関連する情報とあわせてご紹介させていただきました。
スーパーで見かけても素通りしてきた方も、栄養価の秀逸さを知ってしまったからには、今日からは素通りできませんね。
豆苗は栄養価が秀逸でありながら、安くて様々な食べ方ができる素晴らしい野菜です。
栄養不足の方はもちろんのこと、そうでない方にもぴったりですから、是非豆苗を食べてみてはいかがでしょうか。
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